「黄昏のソーテール」感想と考察 [STEINS GATE;線形拘束上のフェノグラム]

  こんにちは!私は私です。

 今さっきタイトルにもある通り、紅莉栖ルートである「黄昏のソーテール」をクリアしてきました!終わった直後の私の心はもうボロボロです。こんなにも辛いものだとは思っていなかったというのが正直なところですね。内容はシリアスだとしても序盤はギャグ要素がある物だと思っていました。ここでつらつら書くと長くなっちゃいそうなので、前置きはこの辺にして早速感想を書いていきたいと思います!


~「黄昏のソーテール」感想~

 さて、このルートが始まった時からお笑い要素は存在していませんでしたね。恐らくタイムリープしている時の脳内会議?みたいなものだろうと思いながら読んでいると、8月13日の15時から20時までを繰り返すみたいな話が出てきて鳥肌でしたね。「あぁ、これは覚悟決めなくちゃな」と思い私は一旦ジョイコンを机の上に置きましたねwそして視界が開けてきたと思ったら、どうやらタイムリープマシンを作り終えてあとは実験をするのかどうかという見慣れた8月13日の光景がそこには広がっていました。紅莉栖ルートなので当然なのですが、この時紅莉栖が何を思って発言していたのかが良く分かるので開始数分で引き込まれていました。普段だったら岡部が好きって発言にものすごい食いついてフゥー↑って感じだったんですけど、今はちょっとそういう気分では無いので今回は無しですね。そして急に態度が豹変し、電話レンジを破壊しようとする岡部。やっぱり急に態度が豹変するのはいつ見てもびっくりしますね。そしてさらにこの時の岡部の顔がものすごい年老いているように見えるということからすでに何回もタイムリープマシンを使った後というのが分かります。ついさっきまでパーティーの買い出しに行こうと約束していたはずの人間がしていい顔じゃないですよね。そして岡部は紅莉栖に相談することなく、虚ろな表情で言葉もまともに発せないまま、ラボを飛び出しフェイリスに確保された時には既にラボが襲撃された後でした。このあたりから知らない8月13日が始まったんだなという実感がわきましたね。何よりラボで絶望に打ちひしがれる岡部の悲痛な声に胸が痛む。恐らくこのルートの岡部はどの世界線の岡部よりも精神崩壊が起きているのではないかと思います。あの状態の岡部ではまゆりを救うためにもう一度飛ぶことは出来ないだろうし、そもそも本人が電話レンジを壊そうとしていましたからね。宮野さんの迫真なボイスのおかげで思わず画面から目を背けてしまうレベルでした…。


 そんなこんなで紅莉栖達は一旦フェイリスの家に匿われることになったんですが、ここが一番衝撃でしたね。フェイリスのお父さん生きてる世界線なのか…。今こうして書いている段階では、生きているのが当然だとはわかるんですけど、読んでいる時は???ってなってましたねw岡部がDメールを取り消すために動き始めるのはあくまで"紅莉栖にそう指示されたから"であって自分ではそのことを試そうとはしていないんです。そのため、皆がDメールを送った後、まだ取り消していないちょうど昼と夜の間にいるわけなのです。話を戻しますと何とフェイリスパパがお父さんの知り合いであったことが発覚します。しかも一緒にタイムマシンの研究をしていたというではありませんか。(実際には資金の提供をしていただけなんですけど)

関係ないけどここで出てくる"教授"は「鈴羽」なのかなぁ…?

 序盤でかなり紅莉栖が説明をしてくれるんですけど、紅莉栖はやはりお父さんのことをずっと気にかけています。
現にタイムマシンを制作・実験することで、お父さんが学会から認められるようにしてあげたいと考えています。

 
 ここまでドクター中鉢のことを出されたら登場することは確定なのだろうと読者全員が思いますよねw案の定ドクター中鉢は関わることになるんですけど、今回のルートの主要な登場人物が
・紅莉栖
・フェイリス
・フェイリスパパ
・ドクター中鉢
と、かなり面白いことになっていますね。こう箇条書きにしてみて思ったのですが、良好な関係と最悪な関係の対比みたいなこともさせていたんですかね?ちょっとしか登場していなかったフェイリスパパを上手く使って物語をより濃密で複雑なものしていくの流石だなと思いました。アニメだけしか見ていない、まだ線形拘束上のフェノグラムをプレイしていないという人がいたら是非ともプレイした欲しいですね!

 話を戻します。なんとフェイリスパパがあらゆる人脈やテクニックを弄し、警察や駅にSERENが介入していたこと、そしてSERENの拠点や目的を暴き出します。いや凄い有能じゃんか。紅莉栖も言っていたようにダルがいないと痕跡を探し出すにも困難で手詰まりかと思っていましたがポンポン出てきますね。しかしどれだけ圧をかけてもSERENは手を引こうとしないので流石に参ってしまいます。別の世界線とは言えタイムマシンのせいで第三次世界大戦が勃発してしまう程ですからね。それだけ貴重なものだし手に入れてしまえば、今までの損害も全部なかったことになるので、自棄になっているのでしょう。そんな時、ドクター中鉢から紅莉栖に電話がかかってきます。実は昨晩頼れる人間に電話をかけてみようとして、ドクター中鉢に電話をしたのですが、時間のせいなのか単に嫌われているからかなのか電話に出てくれることはありませんでした。このあたりのシーンを見ていた時は「まぁクソ中鉢だしな」くらいにしか思っておらず、どうかかわってくるんだろうと思っていたのですが、まさか向こうから折り返してくるとは。そしてこの後の全てを曝け出した紅莉栖も良かったですね。迫真のボイスのおかげで焦燥感であったり、絶望が伝わってくるのは勿論なのですが、それ以上に気取ることなく"娘"として父親と話せたことが良かったです!昔、岡部に「思っていることをストレートにぶつけろ」と言われていて結局そのあと電話できていなかったのでここで素直に話せてよかったと思います。(ただ、のちに本人はものすごい恥ずかしがってたから相当追い込まれないとやることは無さそう…。)

 そして、なんやかんや言いながらも紅莉栖に思うとことがあったドクター中鉢は渋々手助けしてくれることになりましたが、はっきり言って
 一ミリも期待していませんでした。
 だってあのドクター中鉢ですよ?紅莉栖を刺したあの。中鉢論文はジョンタイターのパクリだったあの。まぁこれはダイバージェンスが大きく違うので今はどうなのか知りませんが。で、期待をしていないで蓋を開けてみると何と以外にもタイムマシンについて理解ありました。どうやらβ世界線の中鉢とは全然違うみたいですね。そして紅莉栖に"解"を提示します。ものすごい有能でした。性根が腐っているだけで元々学会にも所属していたくらいだし、頭は本当に良いんですね。人柄だけがなぁ…。そして中鉢の示した"解"それこそが

 ~紅莉栖がタイムリープをし、過去の岡部に"過去"の紅莉栖を頼らせること~
 
 でした。衝撃でした。まさか紅莉栖が過去の自分に頼れと言ったのが、ドクター中鉢の示した解に基づいて行動していたからだとは全然予想していなかったからです。結果としてこの方法は正しかったわけでこの世界線のドクター中鉢のことを認めるしかないようです。これだけ恨みたらたら書いてますけど、そもそもフェイリスパパが生きているのでちょっと人格がまともだったりするのかなとほんの少しだけ思っています。そんなこんなで紅莉栖が過去に飛ぶことが決定し、紅莉栖を信じ込ませる理由も「マイフォークが欲しい」ということを伝えることに決定しました。

 この設定もここで拾ってきたか~~~!!!

 いやもう拍手喝采ですね。このルートではどれほど私は驚かされるのでしょう。紅莉栖にとてマイフォークとは子供の頃喧嘩をしなければ貰えていたものであり、それはドクター中鉢からもらわないと意味が無いものだと説明されました。マイフォークにそんな意味があったんですね。単純に潔癖だからみたいなそんな理由だと思っていました。「でもそんなことはもう叶わないのでは…。」何て思っていたらツンデレちょっと有能ドクター中鉢なんとプレゼントをフェイリスパパに預けていた!!正確には7年前に預けていたものなのですが。7年越しのプレゼントに涙する紅莉栖は見ていて本当に幸せであり、そしてこの記憶も、"未来"も消さなきゃいけないという現実にとても傷心しました。折角素直に話すことが出来て、実家にも呼ばれて、マイフォークを本当は用意していたことも知り、手に入れることも出来たのに、出来たのに!!それでも紅莉栖は好きな人である岡部を救うために、岡部が傷つかない世界のために自分の全てを犠牲にすることを覚悟します。この何としてでも好きな人に苦しんでいる顔をしていてほしくいないという思いがあるので、紅莉栖の生存ルートが無いのかなと考えます。勿論まゆりを犠牲にしてまで生きていたくはないということもあるとは思いますが、一番はまゆりを失ったあとの岡部を見るのが辛くて耐えられないというのが大きそうですよね。なので紅莉栖の生存ルートは本当に貴重なルートになるんだなと思いました。

 そして、最後UPXの橋の上で未来から来たことを悟られないように必死で演技する紅莉栖。もう号泣ですよこれ...。このルートをプレイした後だと、これからあのシーンを見る目が変わっちゃいますね。しかも記憶違いでなければあの時、岡部は「助手」などではなく紅莉栖って呼んでましたよね。それは紅莉栖が本当に欲していた言葉であり、そう呼んでもらえたからこそ紅莉栖も救われたのかなとか勘ぐってしまいます。12月からアニメを見始めた私がここまで一つのコンテンツを継続してプレイしているのは、設定が本当に細かく練られていて、読んでいてとても飽きないからだと感じました。


~「黄昏のソーテール」考察~
 

 さて続いては考察ですね。私の中では割とこれかなって思うものは既にあるのですが、一度確認していきましょう!

 ・黄昏  … 夕方から夜にかけての、薄暗くなる時間帯

 ・ソーテール … Sautoirは、もともとフランス語で「長いネックレス」を意味する単語

 だ、そうです。ただし、この「ソーテール」に関しては検索してみてもHITしなかったためGPTの勘違いの可能性もあります。うーん。分からなくなっちゃいました。私の中では
 黄昏=紅莉栖のいる今この瞬間
 だと感じていました。しかしソーテールは何ぞ?何も理解できない。無限を意味する言葉をオシャレに表したかったから?でもそれなら別の言葉の方が具体的なイメージも湧きやすいしと思うし…。
ふむん。
 私なりに色々考えてみたりしたのですが、どうにも「ソーテール」がピンとこないんですね。衝動に駆られてこのブログを書き始めて気づいたら一時間以上も書きっぱなしだったのでもう頭がまともに働いてないのかもしれません。なので今回は不完全燃焼ではありますが、考察はこの辺で!黄昏の方はこの解釈が個人的にはしっくりきてます

 さて、今まで史上最大文字数のブログになってしまいましたねwでもそのくらいこのルートは語りたいことも多かったし、面白かったんです!他の二つはあくまでも原作のリアルタイムでの実況では無かったので、背景というかバックストーリーを楽しむということはあまりできませんでしたが、今回は原作のストーリを知った上でのこのストーリーなのでとにかく面白かったです!!もうこれが一番最後に読むシナリオでも満足できる!というレベルでした。そのせいで時間を忘れてひたすらタイピングをしていましたねwそんなこんなで期待以上のシナリオを届けてくれたこの「黄昏のソーテール」の感想と考察はここまでにしておきます!ここまで本当にありがとうございました!それではまた次回お会いしましょう!
サラダバー!/

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