「雨鈴鈴曲のスクレイパー」感想と考察 [STEINS;GATE 線形拘束上のフェノグラム]

  こんにちは!すっかり毎日投稿が板についてきてしまっている私は私です!

 今回はタイトルにもある通り、ブラウン店長こと天王寺ルートである、「雨鈴鈴曲のスクレイパー」をクリアしました!先に書いてしまうんですが、今回は本当に不安に駆られることも無く、ケラケラ笑いながら見ることが出来て、とても楽しめました!それと同時に心温まるいいお話でした。そんな天王寺ルートの感想に早速行きましょう!


~「雨鈴鈴曲のスクレイパー」感想~

 まず、物語は店長が宝くじの一等を当てるところから始まります!一等…つまり、

     「さ、三億円~~~~~!!!!」

 はい、正確には前後賞含めての三億円なのですが、やばすぎですねw店長のこんな顔初めて見ましたwもうこれが真っ先に来た瞬間不安は飛びました。ずっとケラケラ笑ってましたねwそして、店長は三億円を綯のためにビルのリフォーム代に充てることを決意しました。

 しかし、リフォームするべきか決めあぐねてしまい専門家に頼ることにします。そこででてくてるのがやはりこの男!フェイリスパパ!!(本名忘れました...)この人最近かなり見ますね。ダイバージェンスが大きく違うとそんなに変わってくるもんなんだなぁ。と改めて実感しましたね。しかも今回の秋葉原はなんと…!

萌え」の秋葉原だッ!!

 フェイリスの意見がしっかり反映されているみたいです。ダイバージェンスが0%代だったときはフェイリスパパが生きている時は電気街として変わり果てた姿だったのですが、これも大きく関係してくるのかな?

 そしてここら辺から店長に愛くるしさが湧いてきましたねwフェイリスパパの話に感銘を受けた店長はビルのリフォームを実行することを決意…したのですが、フェイリスパパの「古い物は捨てるべき」という考えに共感できず、一度は断ろうとしました。しかし、フェイリスパパが出資をしようかと考えていたという話を聞くと即座に

「手のひらドリルかい!」

 まさかのこの男、手のひら返しやがりましたよwさっきまであんなにかっこいいこと言ってたのに…。やっぱり世の中金ですもんねw気持ちわかりますよ。そんなこんなでここら辺からさらに愛着湧いてきちゃいましたねw

 そして一回目の新ビルが完成します。建築期間はなんと一年!あれ一年後ってどうなってるんだ?まゆりは?SERENは?と急に不安になりましたねwここまで店長SERENについて触れてないし、何より萌香のことを一バイトとしてしか認識していないところから今回は"FB"ではないのだろうと感じているのですがどうだ…
「いた~~~~!!!」

 まゆりの生存確認ヨシ!これでこの世界線はまじで不安が無いですね。これがシュタインズゲート世界線で良くないですか?同じダイバージェンス3%代だと他にもダルのルートがあるのですが、あちらでは萌香がラウンダーでした。しかし今のところこちらにそんな気配は無い!つまりみんな無事!最強!!
こほん。
 話を戻すと、新ラボになった結果どうなったかというと…

「ラボメンが社畜になりました...」

 なんでさ!?新しいラボがオフィス仕様だったため、そんな空気あってかみんながいつの間にか社畜に!いつも以上に空気がピリピリしてましたね...とてもマンガ読んでいる無言の空間が気持ちいと感じることは出来ない空気感がありました。この結果に満足できなかった店長は岡部たちの協力の元Dメールを送り、過去を改変することにします。

 綯曰くお母さんが欲しいという話になり、ビルのリフォームではなく、母親をお金で雇おうという考えになった店長。ここら辺の話が個人的に一番笑いましたねww報酬金は三億円!岡部は金欲しいだろうし食いつきそうだけどプライド高そうだしなぁと思っていたら

「お前行くんかい」

いや、さすがにいかないと思ってました。しかも乗り気じゃんか…。どんだけおもろいんだこの男はwしかし、母親戦争に乗り込んだのはこの男だけでは無かった…
「お前もかいw!」

 しかもダルはなんか生々しいというかキモイんですよねw流石ギャルゲーをいくつも制覇してきた男…発言が違いすぎる。

(キモすぎなんだよな…)

 発言が本当にドンびくレベルなんですけどめちゃくちゃ面白かったですw結局二人に待っていたのは三億円なんかではなく、店長からのげんこつでしたとさ☆

 そしてラボメンの中から母親を探そうとしますが、結局適任者は見つかりませんでした。紅莉栖がてんぱっているのを見てるだけで口角上がりっぱなしでしたね。そこのところもう少し詳しくお聞かせ願えませんか?あと、このルートの萌香は多分全ルートで一番ぞんざいに扱われてるwそれもいいね!

 結局綯が感じている足りないものが「母であり、人であり、物でもある」ということが判明するのですが、余計に分からなくなり、頭を抱えるばかりでした。難題ですね。紅莉栖でも完全に解くことは出来ませんでしたが、綯の告白により、話は急展開します。
「自転車…!」

 そのおかげで、岡部が謎を解くことが出来、綯が感じていた足りないモノそれは「鈴羽」であったことが判明します。びっくりですよね。まさか綯がそこまで鈴羽に入れ込んでいたなんて。それも母親のように思っていたなんてよっぽど居心地が良かったのでしょう。実際に過ごした期間は二週間も無いと思います。しかしそれでも世界線を超えて記憶に残り続けるほど、綯にとっては大切な時間だったらしいのです。当然ながら店長は記憶にありませんが、"リーディングシュタイナー"を持つ岡部なら認知することが出来ます。そしてこれを基にDメールを送ります。

 その結果1階と2階は見た目そのままに改装することになりました。そこで店長は一銭の金にもならないがみんなが笑っていられるこの場所が大切だということにようやく気付きます。親ばかすぎますよね店長。途中から周りが見えなくなってるし…。でもそれでも、"理想の家庭"を知らない男が家族のために奔走する姿はとてもカッコいいモノでした。だからこそ最後に気づけて良かったなと思います。

 ここで終わりかと思ったらまだ続きがあっていきなり綯が23歳、つまり今から11年後の話に飛ぶわけです。察しの良いとならもうお気づきだと思いますが、私もハッと息を飲みましたね。店長には一つだけ気がかりがありました。それが結局綯の望みを叶えられていない事です。Dメールには時が解決すると書いてありましたが、本当に解決できたのかもわかりません。しかし、最近店の前に良く自転車が止まるようになりました。その子と綯は年齢は違うのに楽しげに遊んでいます。その子の正体とは、

(流石に泣いちゃうってこれは…)

 それは、幼い「鈴羽」でした。岡部の言っていた時が解決するということはこれを指していたんですね...(泣)終わり方があまりに良すぎる…。ものすごいほっこりする話しでした。店長がこの年まで生きて、お店を経営していることもそうだし、何より鈴羽と再会できたことも良い。押し寄せてくる感動の波。抑えることのできない理性。いつの間にか私は天を仰ぎ見ていました。こんなのずるじゃんかよ…。ものすごいハッピーエンドすぎてシュタゲらしくないと言えばそうなんですが、それだけに予想していなかった結末。本当にどこまで読者を楽しませてくれるんだ…(泣)

 実は今回の話は同時に店長と岡部の出会い、そしてラボを借りて少し時間経った日までのことを明かされるんですが、これも心温まる話なんですよね。

「もう家族にしか見えない」

 そしてここで岡部がまゆりのためにラボを秋葉原に携えたかったことが判明します。今までの世界線ではどうだったのかは分かりませんが、この世界線では、秋葉原は「萌え」の最先端なので。最初に秋葉原に萌えを取り入れた~というくだりがあったとおもんですけどしっかりそれが伏線になっていたのもすごいですねwフェイリスパパがいるのに「萌え」が存在しているという矛盾もこれで解決しています。

 ~「雨鈴鈴曲のスクレイパー」考察~

 さて、考察フェイズです。「雨鈴鈴曲のスクレイパー」、いや~うんうんなるほどね。…聞いたことのない単語しかないぞ!?特にこの「雨鈴鈴曲」これが造語じゃなかったら意味が知りてぇよ!というわけで一応軽く調べてみました。

 どうやら雨霧鈴曲のいう四字熟語が存在するみたいですね!読み方は(うりんれいきょく)。恐らくこの霧の部分を同じ読みである鈴に置き換えたのだと思います。オシャレですね!

・雨霧鈴曲 : 霧雨の中、故人を思い出している際に、雨の音と馬の鈴の音が調和するように互いに響き渡っているのを聞きそれを基にして作られた曲。

・スクレイパー : 塗装を剥がしたり、汚れを削り取ったりするためのヘラ状の工具

 だ、そうなんですがめちゃくちゃ難解ですねこれ。雨霧鈴曲に関しては恐らく鈴羽に対しての曲という認識なのでしょうが、そもそも曲が今回出てきていない。そして、スクレイパーは何?「塗装をはがす」という行為は一応シナリオには出てきていて、あえてラボにダメージを与えて年季が入っているように見せるというものでした。後は、「店長の記憶から「鈴羽」を削り取り、それを鈴の音によって懐かしむ」とか?ここでいう鈴の音は「鈴羽の声や仕草」です。正直雨が降っているかは重要じゃなくて懐かしむというか、思い出すということが大事なのではないかと考えました。かなり難解ですねこれ...。

 最後の今回のまとめです。今回はとにかく家族愛というか愛情をテーマに作られているなと感じた回でしたね。作中唯一の父親(正確にはダルがいるけど年齢的に今は違うので)なのでこのテーマになったのかと思うのですが、とても面白かったです!店長のキャラ等が深掘りされており、余計に愛着がわいてしまう程でした!これからも店長には岡部たちのことを温かく見守っていてほしいとそう願うばかりです。それでは今回はこの辺で!サラダバー!/

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