「昏睡励起のクアンタム」感想と考察 [STEINS;GATE 線形拘束上のフェノグラム]

こんにちは!16時間ぶりにブログを書いている私は私です!


 今回は、恐らく最終ストーリーである桐生萌郁ルートである「昏睡励起のクアンタム」をクリアしてきました。先に感想を言ってしまうと、とても良かったです。優しさや温もりをこちらでも感じることができてぽかぽかした気持ちになってます今wもちろん辛いこともあったけど、でも今までと比べると遥かに良くて...

すみません。前置きが長くなりそうですねw早速感想にいってしまいましょう!


~「昏睡励起のクアンタム」感想~

 まずは恒例のダイバージェンスチェックですね。うんうんなるほど。

また、0.5%代か~~!!

 いやぁ前回のまゆりルートに引き続きまたですか。でも正直1%を超えなければ萌郁はラウンダーのままだと思うし、1%を超えてもラウンダーだった気がするので、あんまり関係ないですねwなんにせよ今回は始める前から怯える必要は無さそうです。


 開幕早々萌郁はラボメンに銃を向けていました。何ぞ~、これぇ!!でも冷静に考えてみるとおかしな部分がありますね。萌郁があのスーツを着ていないということです。普通に私服なんですよね。二つ目にかなり葛藤しているということ。そして三つ目に紅莉栖やまゆりとの仲が良さそうに見えるということです。今回はもしかして今までにない萌郁が見られるかもしれませんね。

この考えは卑怯だよなぁ

 原作では萌郁の心情が語られていないので分かりませんが、かなりラボメンに入れ込んでいるみたいですね。果たして何があったのか。そのカギとなる過去への回想が始まります。余談なんですけどこういう始まり方結構好きなんですよね。ペルソナ5のチュートリアルが実はストーリーの凄い大事なシーンだったみたいな。今回の場合はかなり違うんですけど、それと似た何かを感じます。


 どうやら萌郁は事前に岡部の情報を捕まえていたみたいですね。そのうえで岡部に接近し、ラボメンになったと。ここまでの結末は同じなのですが、過程は大分違いましたね。原作ではIBN5100を探しており、スーパーハッカーのダルとコネクションが欲しくて始めましたが、今回は岡部やラボのことを探るために潜入しています。潜り込んだ先では凄そうな人たちばかりで初めはとにかく緊張している萌郁でした。しかし時間が経つにつれほんの少しずつ、心が揺れ動いていきます。

どうでも良いこと何ですけど、この鈴羽ごまかしたがゆえに結構酷いこと言って好きw


 そんな萌郁の心を動かしたきっかけともなるのがやはり「心のヒーラー椎名まゆり」でした。萌郁はこの日、FBからタイムリープマシンを破壊せよとの命令を出されていました。その為早朝からラボに出向くのですが、ラボ内にはまゆりがいたため作戦を遂行することは不可能かと思われました。しかもまゆりは萌郁にとても興味を持っているらしく、ものすごい勢いで距離を詰めてきます。そのため、萌郁は一度まゆりを突き放し、まゆりが落ち込んでいる際にタイムリープマシンを破壊してしまおうと考えます。鬼畜ですねwそんなことしなくてもいいじゃんかよ...。でも結局この作戦は失敗してしまいました。萌郁はまゆりの寂しそうな背中を見て、謝罪した後「私ももっと仲良くなりたい」というメールを送ったためです。

 そして、まゆりの優しさに触れ心を動かされるようになりました。FBには作戦失敗のメールを送り、萌郁は初めての感情に困惑しつつ一日を終えます。

 
 次の日、萌郁が起きるとFBからはいつものように励ましの言葉と同時に「椎名まゆりに気を付けろ」という内容のメールが届いていました。


 これに対し、萌郁はモヤモヤを覚え始めます。そして衝動的にFBに"初めて"反抗的なメールを送ろうとします。しかし送信ボタンを押す際に悩んでしまい、結局送ることは出来ませんでした。私が今まで見てきた桐生萌香はFBにとても従順でひつようとあらばまゆりすら殺せてしまう女でした。しかし今回はもしくするともしかするんじゃないか?とか思っちゃいますよね。もしかしたらちょっと反抗した後に懐柔されてああなった可能性も0じゃないんですけど。


 その後すぐにFBから別の指示が来て、今度は仲違いさせ、タイムリープマシンを完成させないようにしてほしいとのことでした。人と話すこと自体苦手萌郁にとってこれほど高難易度のミッションはありません。重い足取りでラボに向かうと、紅莉栖と鈴羽が言い争いをしています。よく聞いてみると何と紅莉栖がSERNのスパイであると鈴羽が言い出します。全くの濡れ衣に勿論反抗する紅莉栖でしたが、そこである秘密を打ち明けます。それが、"SERNのタイムマシン開発"を知っているということです。そしてこのことを萌郁はFBに報告してしまいます。これはやばい。完全に目を付けられましたねこれ。というか本当にダルはばれてなかったんだ...。天才ハカーすぎんだろ...。その後紅莉栖とお父さんの話になり、「自分も認めてもらいたい人がいる」という発言をしてしまい、何故か「これじゃFBの存在をばらしているものだ!」と考え、その場を逃げ出します。本当に何で?この時のラボメンはまだ完全に信用しきれていないため、実は裏ですでにFBのことを知っているのではないかと考えたのでしょうか。


 帰宅後すぐに就寝してしまった萌郁は気づけば朝になっていました。そしてまた、携帯が震えます。発信先はFBと岡部。岡部からのメールはラボへの招集。そしてFBからは引き続き作戦を実行せよとのことでした。昨日紅莉栖に感謝されたこともあり、またしてもFBに対して懐疑的になってしまいました。
こんな状態になっているのにまだ連絡をおくるあたり依存度が伺えますね

 ラボに到着した萌郁は待っていたのは岡部とまゆりでした。何やら重大な話があるとのこと。
ここのやり取り好き

 もしかして自分の正体がばれたのかと身構える萌郁に岡部は告げます。「昨日紅莉栖と何があったのか」と。全く持って予想外な質問に萌郁は目を丸くします。当然と言えば当然なんですけど、岡部たちは萌郁の正体を知る術を持っていないんですよね。だから、知られる可能性なんてないわけでして...。でも萌郁からしたらそんなこと分からない。なので緊張していたわけなのですが、ラボメンに優しさに触れ、正体を隠し続けている自分にまた、胸の奥がチクりと痛むのを感じました。


 次の日萌郁は朝からSERNの仕事でした。内容はアタッシュケースの運び。原作で岡部たちがIBN5100を追っかけている時に見たやつですね。萌郁がアタッシュケースを受け取りに行くと部屋の中ではどうやら科学者の暗殺が起きていたらしく、死体処理がどうのという話が聞こえてきます。このままでは岡部君たちが危ないと思いつつも、自分にはどうすることも出来ないので、任務だけこなしてすぐに家に帰ろうと思っていました。先ほどの発言や血の匂いに気分が優れない中、紅莉栖とまゆりに見つかってしまいそのまま"円卓会議"につれていかれしまいます。

 円卓会議に出席すると何と議題は「タイムマシン開発を継続するか否か」という議題でした。

一瞬天王寺がラボメンのことを気にかけて、そういうことを言ってくれているのかと期待した。

 それをチャンスに思った萌郁はFBに指示を仰ぎ、何とかして開発させない方向へもっていこうとします。しかし、岡部と紅莉栖の白熱した議論に口を挟むことが出来ず、結局、ラボから飛び出してしまいます。


 UPXの橋の上でぼーとしていたところ二人の少女に見つけられます。そこで"仲間"の在り方や、"友達"について教えられます。それは萌郁にとって初めての経験でとても温かいものでした。
この考え方がもう良くないよな




 そしてこの日人生初めての"友達"を手に入れた萌郁は夜通しでメールを送りあうのでした...。この送ったメールは次の日に見ることが出来るんですけど、必見ですよ!!!マジであの紅莉栖が、萌郁に恋愛相談をしているのだから!!!

白熱してたんだなぁ…

!?!?!?!?
ここにあるのは一部なんですけど、もう香ばしいですね。恋する乙女の香りが漂ってm((
正直これを見れただけでも満足です。大大大満足です。



 そして、朝メールが来た時に今まではFBからしかメールが来ていなかったので、途端に体がこわばっていました。このことからもわかるのですが、やはり萌郁にとって"友達"という存在はかなり大きかったみたいですね。安堵までしていることからもこの”大切な空間”を守りたいという思いがひしひしと伝わってきますね。

 
 まゆりと共に、ラボに何か貢献したいと考えた萌郁はまゆりと紅莉栖と一緒におつかいを任されます。
何故気づかないのだ...
 
 ともかく女子三人でおつかいを遂行することになったのですが、案外予定よりも早く終わったので、「女子会」なるものを開催していました。
「女子会」とは無縁そうな二人だもんなぁ…

 いい感じの雰囲気で盛り上がっていた時、萌郁の携帯が震えます。


 その内容は「牧瀬紅莉栖を殺す」というものでした。突然の内容に驚きを隠せなかった萌郁でしたが、結局FBに嫌われることだけは耐えられないと考え、指定された場所へと紅莉栖を誘導します。結局"友達"が出来た程度では、どうにもならなかったんですかね?まゆりを殺した世界線でもこのくらい遊んだりしていたのでしょうか?そうではないといいな。でないと報われなさすぎる。

 
 殺害方法は紅莉栖が横断歩道を渡っている時に車で撥ねるという内容でした。紅莉栖が車にひかれそうになった目前のところでなんと、萌郁は紅莉栖に腕を引っ張り、紅莉栖を助けてしまいます。このことで明確にFBを裏切ったことになってしまったことから萌郁は精神的に不安定になってしまいます。「ごめんなさい...ごめんなさい...」とうわごとの様に呟いたのですが、それをパーツを壊してしまったことだと捉えた紅莉栖から逆に慰められてしまい、また優しさに触れることになります。結局FBにはばれていなかったもののこのことが余計に萌郁を苦しめることになります。ラボメンとしての「萌郁」、ラウンダーとしての「M4」どちらを取ればいいのかその間で心が揺れ動きます。私としてはまさか萌郁がここまで葛藤しているとは思っておらず、違う世界線の萌郁もきっかけさえあれば救うことが出来たのではないかとついつい考えてしまいました。が、過程はどうあれ結果は冒頭に収束するんですよねぇ...。まじでFB裏切ったのにどうしてああなるんだ。謎すぎる。


 その後思考放棄し何日も何日も起きては寝るを繰り返す生活をしていました。病んでますね。元々病んでいたのが治りそうな感じはあったのに...。そんなある日携帯にメールが届きました。発信先はまゆり。「久々に顔を出してみない?」との内容でした。そこでふらふらとラボに向かう萌郁でしたが、ラボに待ち構えていたのはなんとパーティーでした。みんなが笑っていて心温まる空間。


鈴羽にも殺人カレーとか言われてたし一周回って気になるんだよなぁ

似たもの同士お似合いだな!w


 しかし、そんな幸せも束の間、萌郁の携帯が震えます。周りを確認してみると誰も携帯を触っていません。ということは...

そうですFBです。


 内容を確認してみると、今日ラボを襲撃することが決まったようです。そこで取り乱してしまい。外のベンチへと飛び出します。ベンチで悩んでいるまゆりと紅莉栖が心配して駆け寄って来てくれます。まゆりは何でそんなに悩んでいるのか聞き出そうとしますが、当然萌郁に言えるわけは無いので、黙り込んでしまいます。そこで紅莉栖は「話したくなったら話してほしい、自分たちはいつでも味方である」と伝え、まゆりと共にその場を後にします。二人の優しさが身に染みるし、仲間っていいなて思う反面後ろでFBが聞いていると思うと気が気じゃない場面ですよね。ここでもし明かしていたら萌郁も抹殺対象になっていたかもしれないですね。結局FBへ講義のメールを送ろうと何通か文を考えたのですが、最終的には「了解」の二文字だけを書き送ってしまいました。ここら辺のシーンは見ていてとても辛かったですね。どうしてそんなに依存してしまうのか。もっと周りを見て欲しい。萌郁が心から笑えるような出来事がラウンダー時代にひとつでもあったのかと。自分に親身にしてくれている学生サークルのメンバーを殺してまでFBからの信頼が欲しいのか。多分この時すでにまともに思考できていなかったんだと思います。流石にそう思いたいですね。

 
 そして訪れる襲撃の時。いつもと異なる点は萌郁も撃たれる側にいたということです。ラウンダー達は何事もなく制圧したかと思いきや、背後から現れた鈴羽に気づかず、形勢逆転されてしまいます。鈴羽の用意した脱出経路を使ってみんなで脱出しようとしたとき、萌郁の携帯が震えます。頭ではとるべきではないと理解しているのに携帯を手に取ってしまいます。そこにはFBからのメールがありました。「私だけがあなたとずっと一緒にいてあげられる」との旨が書いてあり、葛藤の末に萌郁はラボメンに銃を向けます。


 しかし、原作の様に取り付く島がない萌郁というわけではありませんでした。萌郁の心は揺れ動いており、銃口すら震えて狙いが定まらないほどでした。そんな状態であったために紅莉栖やまゆりの説得に耳を傾け最終的には銃を下します。

その選択が何よりもうれしい


 その様子を見かねたラウンダーは紅莉栖達に銃を向けます。しかし咄嗟に萌郁が体を前に出し、その結果銃で撃たれたのは萌郁でした。その隙にラウンダーは鈴羽に全員落とされあえなく撤退。しかし、萌郁は致命傷を負ってしまい出血が止まらない状況でした。消えゆく意識の中萌郁は岡部に一つの頼みごとをします。

この世界線の萌郁はこのことを知らないで探していたんですよね。

 Dメールを送ってラウンダーにならない用意することを誓います。そしての願いを聞き入れた上で岡部は


 なんて優しい言葉をかけてくれます。その言葉に安心し瞼が重くなってきて、眠るように亡くなった萌郁は最後に"輝いていた日常"の記憶を胸に抱きながら眠りにつきました。







 








 前回も今回も終わりが良すぎますね本当。このあと萌郁の頭の中にはまゆりや紅莉栖から早く起きろーと声をかけられたところで終わるのですが、これは一体どういうことなのか。そして、「この世界線の岡部は0%代なのにまゆりが死ぬことを知らなかったのか。」「Dメールを送るとどうなってしまうのか。」等疑問が山積みですね。前回話していた語り部が死んだらどうなるのかという問題については今回で少しわかったような気もします。多分本当に夢落ちみたいな感じになるのかなとおもいます。ただしこれは岡部が過去に干渉した場合のみで、過去に干渉しなかった場合は...


~「昏睡励起のクアンタム」考察~

 さぁ考察パートです。考察というかタイトル深掘りパートですねこれwそんなことはさておき一つずつ見ていきましょう!

・昏睡 : 意識を失って反応できない状態

・励起 : エネルギーを与えて活性化させること

・クアンタム : どれくらいの量 量子

 です!多分「昏睡励起」は死んでいる状態だった萌郁に"優しさ"や"温もり"を受け取り、人として活性化したことだと思います。問題はクアンタムですね。「どれくらいの量」って意味だとアバウトすぎるというか、想像もつきません。今軽く調べていたんですけど、どうやらクアンタムコンピューターというものがあるらしくそれには
「「普通のコンピュータは「0か1」で計算するけど、量子コンピュータは「0と1を同時に持つ状態(重ね合わせ)」を使って並列計算ができるのが特徴」」
という性能があるそうです。なので「桐生萌香」、「M4」の二つの側面を持つ萌郁にはぴったりな気もしますよね!なので

クアンタムコンピューター=桐生萌郁が、死んだ状態から、人として活性化していく物語

どうですか?それっぽくないですか?w


 ここまで見ていただきありがとうございました!今回も大分長くなっちゃいましたね...w今回で最後なのかな?と思って今確認しに行ったらやはりというか岡部ルートが出現していましたね!最後にどんなお話を見せてくれるのか今から楽しみです!それでは今回はこの辺でサラダバー!/

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